吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち
「じゃあ、傷をつけない代わりに
一つだけ俺の言うことを聞いて?」
いきなり、交渉を持ちかけてきた。
「な…に…?」
涙目になりながら
訴えるが、こいつにはまるで効かない。
「俺の家畜になるの。」
「無理です。」
「へぇ〜。そんなこと言える立場だと
思ってんの?」
そう言った途端、
ナイフを振り上げ思い切り
腹に刺した。
グチャ…
「うっ…」
「ほ〜らほら。
これでもNO?」
ナイフをお腹の中で
グチャグチャと抉る。
まるで、遊び道具のように。
「ああ…そっか。家畜、が嫌なのか。
なら、奴隷?
まぁ、何でも同じか。
…お前に生きる価値が
あるのかねぇ〜?」
「じゃあ、バルク様…やスカイに…
手は出さない?」
その二人に何もなければ、
私はどうなってもいい。
「ん〜…
保証はできないね。けど、
俺の目的はそいつらではないから。」