吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち
「バルク様とスカイの無事が、
保障されるなら、
私は家畜にも、奴隷にもなる…。」
こいつの、目的って一体…
何なの…!?
「ああ…ん〜…
まぁ、いいよ。
その代わり、
‘‘私はどうなってもいい”
ってこと、忘れないで?」
真面目な目つきで言われた。
それに目を合わさず頷く。
「じゃあ、契約成立。
俺の目的を教えるけど、誰にも
言っちゃダメだよ?
…俺の目的は、
最高司令官を殺すこと。」
ドキッ___…
えっ?
そんなことしたらバルク様…
悲しむよね?
それに私が手助けするの?
「そー慌てなくていいから。
殺るのは俺だから。」
静かに言い放つヤツは
酷く冷酷だった。
目には何も映さず、
その殺気が見えてきそうだった。
「バルクは最高司令官が
死んでも気にしないぜ。
理由はまだ言えないが。」
そんな…悲しまないわけないじゃない。
バルク様は最高司令官の
お孫さんでしょ?
「で、あんたにしてもらいたいことは
最高司令官の弱みとなるような証拠を
バルクの近くで探して欲しい。」
「……わかった」