吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち
「本当にバルク様に
被害はないのよね?」
「ああ、ないとも。」
契約、成立。
「腕をだして。」
これから、契約の儀式が
行われる。
無言で腕を出す。
意味のわからない呪いの言葉を
ヤツは唱えている。
それも数分。
終わったと思ったらヤツは
私の腕に噛み付いてくる。
ガリッ
骨まで砕いたらしい。
痛さなんて最初こそあったが、
今ではないも等しい。
それにしてもヤツは
高度な呪いをかけているな。