吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち
悪魔は、自分にあった呪いを
相手に喰わす。
私は大体何でも使えるが
ヤツの呪いのかけかたは初めて見た。
「さぁ、俺の肉と血をむさぼれ!!
我が奴隷よ!!」
そう言われたから、
ヤツの腕に思い切り噛み付いてやった。
だが、骨まではたどりつかなかった。
大量の肉と血を体内に貯める。
ヤツのそれらは不味くはなかった。
「我が名はアルティ。
其方の名は何とする。」
「ミニキ。」
これは本当の名ではない。
が、奴は何も言わず
次の呪文を唱えていた。