吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち



「あっ、危ない!!」


殴られた男が後ろから
襲いかかってきたのだ。


けれども、男の子は悠々とした顔つきで
男の攻撃を避ける。


その間に俺は、母さんの血を飲まなくては……!!


そう思い、母さんに近づく。



母さんの顔は、青白くなり、
出血の量もひどい。


「母さん……血、飲むね……」



そう前置きし、恐る恐る母さんの
肌に牙をたてた。


実は、血を飲むのはこれが
俺にとって初めてだった。




< 7 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop