吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち
プスッ
俺の牙が、母さんの肌に刺さった。
その間にも、男と男の子の闘いは
続いている。
ゴクッ
「…………ッ……!!」
血を飲んだ瞬間、何かが
俺の中で変わった。
そして、乾ききっている喉を
母さんの血が潤してくれ、
自分を満たす、“血”に快楽を覚えた。
ゴクッゴクッゴクッ
すごい勢いで母さんの血を飲んだせいか、
3分もしないで飲み干してしまった。
そのころ、ちょうど決着がついた。