吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち



なんと、男の子が勝ったのだ。



負けた男は顔の形がわからないほど
殴られたあとがあり、手足もボロボロ。


「あの、ありがとう…ございます。」



一応助けてもらった身分だから
敬語を使う。



「いいえ♪例には及びません。
しかし、早くここを撤退しましょう。
……こいつの血に、
また雑魚が群がってきます。
ちょうど、キミには家族がいなくなりました。
一緒に行きませんか??」



「…はぁ……そうですね…」


正直、ここから離れたくはないし
あって間もない奴に付いて行きたくはない。


しかし、もともと片親だった俺は、
母さんがいなくなると、殺されてしまう。




だから、こいつについて行くことにした。


少し、寂しくなるな……。



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