幸せの行方
兄への紹介と就活
私の誕生日から、一年が過ぎた。
会社も久世さんとの関係以外は、
順調で、同期達も、職場になれて、
八人で、キャンプしたり、旅行したり、
飲み会したりして過ごしてる。
皆が、ついてくれてるから
久世さんの嫌がらせにも堪えれた。
下宿のお姉さんやさくらさんとも
仲良くて、姉妹みたいにしている。
お兄さんも温かい。
そんな私の全てを包こんでくれるのは、
誠さんで‥‥
たまに、同期の男の子達にヤキモチ妬きながら
私を大切にしてくれている。
今年の誕生日には、
ネックレスとピアスを
プレゼントしてくれた。
「おれの就職決まったら、
左手に渡すものがある。」
と、言ってくれている。
誠さんは、大学三年の終わりだから、
就活が、始まっていて
忙しそうにしている。
だから、今は、二人の中間地点で
会うようにしている。
誠さんばかり、負担にならないように。
誠さんが、希望しているところに
就職が決まりますようにと
願っていた。