幸せの行方
絶望

✡✡千佳サイド①


週末になって
土曜日から、行っても、良かったけど
金曜日から、行く事にした。

定時であがり
出発した。

お兄さん達には、伝えていたから
会社帰りにそのままいく。

途中で、食材を買って
誠さんのアパートについたのは、
10時前だった。

誠さん部屋には、灯りがついていた。
びっくりするかな・・・
喜んでくれるかな・・・
と、一人考えながら。

ブザーを押すが、返事なくて

もしかして、疲れて寝てるのかな?
と、ドアノブに触ると
開いていた。

無用心だな、と思いながら
中に入るが・・・

玄関は暗かったが
リビングの方には、
電気がついていた。

そのまま、リビングにいくが
誰もいない?

でも・・寝室が少し開いていて
声が・・・

『んっ‥きっ‥もち‥いい
   はぁ‥ん‥‥‥』

と、聞こえる。

恋愛初心者でも・・わかる・・
    あの‥‥‥声・・

肌がぶつかる音‥‥
ベッドがきしむ音‥‥

みない方が、いいと
頭の中で、声が・・・

嫌、誠さんが
友人か誰かに
部屋を貸してあげたのかも・・・

バカな・・・わたし‥‥‥


ドアが・・・開いた・・・

‥‥‥‥先には‥‥‥‥


ベッドの上には、
裸の誠さんの後ろ姿が・・・・
誠の下には、素足が見え隠れ

でも‥‥声‥‥‥が‥‥

「アアン‥‥フウン‥‥」



「‥‥‥いっ、いやっ‥‥‥」

と、千佳が叫ぶのと同時に
荷物が落ちて
ドサッ。

その音に
誠が・・ゆっくりと
・・・振り向いた・・・

そこには、
涙をためた、
千佳が、呆然とたっていた。


千佳は、誠と目が会うと
踵を返して、走り出した。

涙で靴がはけなくて
イライラしながら‥

やっと、車に
   たどりつくと‥‥‥
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