幸せの行方

恐怖

✡✡千佳サイド①

夜中に私は、ヒロ君に連れられて
帰宅した。

お兄さん達には、次の日に報告した。

さくらさんは、
「私が、余計なこと言ったばかりに
千佳ちゃんにまた、辛い思いさせて
ごめんね。」と、言うから

「さくらさんのせいじゃない。
私もこれで、スッキリしました。
彼も、もう二度と来ないと、
思います。」
と、話した。

日曜日は、お姉さんとさくらさんと
三人で買い物したり、
カラオケに行ったりして、はしゃいだ。

楽しかった‥‥

私は、ヒロ君や、
お兄さん夫婦、さくらさんの
優しさに、涙が溢れた。

本当に、ありがとうございます。
と、何度もお礼を言った。


月曜日は、これまで以上に
仕事も頑張った。

久世さんの意地悪は、健在だが
同期や係長の宇都さん、工場長が
いつも、声をかけてくれる。
それが、また、嬉かった。

穏やかな、日々が過ぎて行った。

兄からも、定期的に
電話が、かかってくる。


私の回りは、本当に‥‥
みんな優しくて
私だけが・・・
みんなに、心配ばかりかけてるな‥‥