幸せの行方
✡✡誠サイド①
俺は、玄関に千佳が置いた
俺からのプレゼントを
拾い上げ‥‥‥
こんなんじゃダメだ。
と、思い‥‥‥‥
大学に行き、
また、就活に励んだ。
あの日から、
知美は、俺の元に来なかった。
俺も、どこかで
ホッとしていた。
何社目かに
やっと、就職先が決まった。
良かった。
ホッとした。
両親にも、連絡した。
親父もお袋も、ホッとしていた。
俺は、千佳に知らせたくて
千佳の住む町に、車を動かしていた。
会えないのは、わかって
いたが‥‥‥‥。