幸せの行方

父は、激高し
「その男の所に行く、案内しろ。
俺の娘を傷物にしやがって。」

私は、どうすることも
出来なくて
父と母を連れて
誠の家へ

ブザーを押すと
誠が、出てきて
父に
「あんた、だれ?」
と、訊ねた。

父は、
「おれか、俺は、お前にもてあそばれた
知美の父親だ。中にいれろ。」
と、勝手にずかずか入って行く。

誠は、
「おいっ」
と、言いながら父の後を追う


私も母も中に入ると
父は、いきなり誠を殴り

母は、私の体の事を
泣きながら説明した。

「きちんと、責任をとって下さい。
もちろん、DNA鑑定もします。

ご両親に、直ぐ相談して
早急に、連絡ください。
わかりましたね」
と、一方的に言い、
私達は帰った。



誠は、
なんなんだ?
現実のことか?
それにしても
殴られたとこが痛い‥‥‥

俺の体は、自然にふるえていた。

気持ちを落ち着かせ
両親に連絡して話に帰った。

親父からは、顔が腫れるほど
殴られて
「自分の仕出かしたことだろ。
男として、責任をとるしかない。
一生、その人に償え。」と。

お袋からは、
「あなた、彼女が、出来て
はしゃいでいたじゃない。
違う、人よね。
何を、やってるの?」
と、千佳の話もされて怒られた。


知美の両親と俺の両親は、
俺に有無を言わせず
結婚に向けて、
どんどん話を進めていった。
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