幸せの行方
みんなも、親父に挨拶をして、
今日は、帰って行った。
俺は、親父に詫びて
俺の知りうることを、全て話した。
親父も怒りを抱えたが
黙ったまま、何かを考えていた。
二人で交代に食事をとり、
シャワーを使って
話してると‥‥
< コンコン >、とノックがして
男性が入ってきた。
「はじめまして、
私は、石内さんの上司で
宇都と申します。係長をしています。
石内さんは、いかがでしょうか?」と
親父も俺も挨拶をして、
まだ、意識が戻っていない話をした。
父は、
「バーテンの人の奥さんの事は、
誤解ですが、会社の方に迷惑が
かかっていませんか?」
と、聞いた。
宇都さんは、
「英語で、騒いだので
わからない人が殆どで
理解されていませんから、
問題ないです。」
と、答えながら
久世の話もした。
智也も信也も
千佳が、久世という女に
苛めにあっていたのには、
びっくりしていた。
宇都さんは、
「きちんと、部長にも報告します。」
と、話して帰って行った。
「信也、やはり、もう無理だ。
千佳は、俺が連れていく。
千佳には、辛い思いばかりさせて
俺は、ダメな父親だ。
情けない。」
と、言った。
俺は、
「千佳が、目が覚めたら
訊いてみたらいいんじゃね。」
と、言った。
もちろん、千佳が親父の元に
行くときは、俺も動くけどね。