【完】恋の授業を始めます。
「なぁ、朔夜…。」
「ん?」
「俺さ……」
そう言って言葉を濁す賢人の顔は真っ赤になってた。
「高槻さんのこと…好きになれるかな。」
それを聞くと、俺の心はズキンと痛んだ。
「それ俺に言ってどうすんだよ。」
そう言って笑うけど、胸は苦しくて、辛い。
「そうだな、お前に言うことじゃねぇよな。」
「可愛いねー。ピュアっ子賢人ちゃん!」
「ぶん殴るぞ、朔夜。」
そのうち賢人も、高槻さんを好きになったらいいな。