【完】恋の授業を始めます。
「そんな俺にもね、本気か分かんないけど、気になる子がいてね。」
「え?そうなの?」
あえて名前は出さないけど。
「深く傷ついてる男子に、慰めたり、優しくして……すごく良い子なんだ。」
「その子……私に似てるね。」
うん……。その人君なんだけどね。
「でも、泣いたり笑ったりして、目が離せないんだ。」
「……好きなんだね、その人のこと。」
「……あ、ごめん!高槻さんの話あったのに、俺ばっか話しちゃって……」
うわー。熱く語り過ぎた。
「ううん!私はそのこと言いたかっただけだから。」
スッキリしたって感じの顔をしている。
良かった…元気出たみたいで……。