【完】恋の授業を始めます。
「安曇君・・・血・・・」
俺の頭からは、一滴の血が流れてきた。
「へい・・・き・・・・それより・・・早く・・・」
「そうはさせねぇよ。」
俺の周りには、いつの間にか、たくさんの人が集まってきた。
「何なんだよ・・・」
「お前ら・・・やれ!」
その合図で、一気に周りの男が走ってくる。
「くそ・・・数人で1人に寄って集って・・・」
俺は目が眩みながらも、1人1人を殴っていく。
全員倒したと思った直後、後ろに人影が見えた。
「ヤバ・・・」
「安曇君!!」
だが思ってた痛みは、襲ってこなかった。
俺を包む温かい温もり。
だが俺の目の前には、目がもっと眩んだ。
「高・・・槻・・・」
俺の上で倒れる高槻の姿。