【完】恋の授業を始めます。



「自分が何言ってんのか、分かってんのか?」



「えぇ。この子がいなくなれば、賢人もこの子を諦めてくれるかな~と思って。」



「・・・けんな。」



そんな自分勝手な考えで、関係ないこいつをまきこむなんて・・・



「ふざけんな・・・お前がやってんのは、犯罪だぞ。」



「だって私の忠告を守らないこの子がいけないのよ。」



ったく、何で俺はこんな奴を好きになっちまったんだ?




「今はお前を怒りたいが、そんなことをしてる暇なんてねぇ。今はこいつを
連れて行く。」



俺は高槻の腕を首に回し、ゆっくり歩いた。



「行くぞ、高槻。」



「待って、賢人!」



俺は花音の呼び止めを無視し、出口まで歩く。



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