【完】恋の授業を始めます。
「ごめんな高槻、お前を巻き込んで・・・」
こいつは、自分から俺を庇ってくれた。
「ったく、無茶しやがって。」
そう言って、クスッと笑う。
「ほんと、目が離せなくなる。」
もしかしたら俺は、こいつのこと_________
そう考えてたら、ポケットに入っていたケータイが鳴っていた。
「お、朔夜か?」
画面を見ると、やっぱり朔夜だった。
『賢人か?どうだった?』
「あぁ。無事救えた。高槻頭から血を流してて、これから病院に言ってくる。」
『分かった。あ、ちょっと恵奈に変わる。』
そっか、あいつが一番心配してたもんな。
『安曇君、今宵は!?平気なの?』
ケータイ越しに聞える、恵那の罵声。
「あ、あぁ。平気。頭怪我してるだけ。」