【完】恋の授業を始めます。


「ここで良いよ。」


足取りが止まるのは、いつもこいつと別れるとこ。



「だめ、今日は家まで送る。」


「平気って、さっき言ったでしょ。もう遅いし、早く家に帰らなきゃ。」



ムカつく・・・



何でもっと俺に甘えようとしないんだよ。



少しは・・・俺に甘えろよ。



俺は高槻の手を引き、家に向かった。



「ちょ・・・!」



「いいから。黙って歩いてろ。」



高槻の家に向かう。



ムカついてるからか、声のトーンが低くなる。



「だめなの、家に送らせるなんて・・・」



「何か、事情でもある?」



「・・・・・・・」



黙って、何も話さない高槻。



「もしお前になんか事情があっても、俺はお前を信じるから大丈夫。」




「・・・!」



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