【完】恋の授業を始めます。
心臓がドクンと音を立てる。
上目遣いでそんなことさせられると、こっちまで恥ずかしくなる。
こいつ・・・可愛い。
「悪かったから、そんな顔すんな。」
「うん・・・あ、うち、ここ。」
そういって高槻が指を指したのは、立派に建てられた家。
普通の一軒家の倍はある。
まぁ、さっき来たんだけど・・・(暁に教えてもらった。)
でも家族がいる割には、寂しそうな雰囲気が佇んでいる。
「明かりついてる・・・」
高槻の顔は、真っ青になっていた。
どうした・・・?
「取りあえず入るか。家族も心配してるだろう・・・」
「ちょ・・・まっ・・・!」
「どうした?」