【完】恋の授業を始めます。
「俺は、高槻のこと信じるよ。」
「へ…?」
「ほっとけねぇもん。そんなこと背負ってる高槻。言ったろ、俺はお前の味方だって。」
「っ……!」
分かりたいんだ、こいつのこと。
気づけば俺は、高槻を優しく抱き締めていた。
「ちょ……安曇君⁉︎」
「落ち着くだろ、少しは。」
高槻の顔も赤いけど、今の俺の顔もきっと赤い。
「うん、落ち着く。」
「お前の気が済むまで、こうしとくから。」
「うん…。」
震えてた高槻の身体もだんだん収まっていく。
「ありがとう、もう平気。」
「そっか。」
こんな風に優しくしてくれる高槻に俺もちゃんと応えたい。
「高槻、ちゃんと返事するから。もう少し待っててくれるか?」
「うん、いつでもいいよ。」
こいつには、ちゃんと自分の気持ちを伝えなきゃいけない。
「好き」か「嫌い」かちゃんと…………