【完】恋の授業を始めます。


「美咲が亡くなって、しばらく考えたんだ。
もうお前に寂しい思いをさせぬよう、勉強とかに時間をかければ、お前の美咲の寂しさは軽減されるんじゃないかって……」


「…………え?」


「それが逆に、お前を苦しめていたとは……」


お父様……


眉間に皺を寄せ、辛い顔をしてる。


こんな顔、見たことない。


「今宵、お前は、何か言いたいことはあるか?」


「こんな父親に、何でも良いから怒っていいんだぞ。」


どうしよう、涙が溢れそう。


「…………私は、普通の生活を送りたいです。」







< 139 / 284 >

この作品をシェア

pagetop