【完】恋の授業を始めます。
「美咲が亡くなって、しばらく考えたんだ。
もうお前に寂しい思いをさせぬよう、勉強とかに時間をかければ、お前の美咲の寂しさは軽減されるんじゃないかって……」
「…………え?」
「それが逆に、お前を苦しめていたとは……」
お父様……
眉間に皺を寄せ、辛い顔をしてる。
こんな顔、見たことない。
「今宵、お前は、何か言いたいことはあるか?」
「こんな父親に、何でも良いから怒っていいんだぞ。」
どうしよう、涙が溢れそう。
「…………私は、普通の生活を送りたいです。」