【完】恋の授業を始めます。
あんな真剣な暁君見たことない。
『高槻さんが賢人のこと好きでも、俺・・・引く気ないから。』
暁君は一体、わたしのどこを好きになったんだろ。
勉強以外何も持ち合わせていない自分のどこを好きになったんだろ。
女子に人気な暁君だから、もっとかわいい子を選んでも可笑しくないのに・・・
どうして暁君は・・・私を選んだんだろう。
「う~ん・・・」
私の答えは、もう決まってる。
でも、言うのが怖い。
自分の気持ちを伝えたら、暁君はどんな顔をするのだろうと考えると、
怖くて怖くて堪らない。
笑って、「やっぱりね~」って言うのか
辛い顔で「そっか」と言うのか・・・