【完】恋の授業を始めます。
外を見れば、すでに日は暮れていた。
暗いし、女子一人じゃ危ないよな、。
「暗くなってきたし、そろそろ帰ろうぜ。」
「う、うん・・・。」
歩き始めても、高槻は後ろを歩いてこない。
どうしたんだ?
心配になり、高槻の顔を窺った。
「高槻・・・?」
呼んでも返事をしない。
俺は思い切って、名前を呼んでみた。
「・・・よい・・・今宵?」
名前を呼ぶと、今度はちゃんと反応してくれた。
「・・・え?」
顔を上げた高槻の顔は驚いてるようだった
あ、嫌だったかな・・・。
「あ、悪ぃ。たかつ・・・「今宵でいい!」
大きい声でそう叫んだ
「ごめん、我儘かな?」
そう言ってしょぼんとした顔をする高槻が可愛くて、俺はつい笑みがこぼれた。
「ふっ・・・・我儘じゃねぇよ。」