【完】恋の授業を始めます。
次の日の朝、お父さんが作ってくれた朝食を食べ、学校に向かった。
お父さんが作ってくれる和食の料理は、とても美味しい。
「最近学校はどうだ?楽しいか?」
微笑ましそうに笑って話すお父さん。
久しぶりに見る笑顔に、少し嬉しくなる。
「うん、楽しいよ。」
昨日のことを思い出して、顔が少し赤くなる。
「どうした?顔が赤いぞ?」
不思議そうに私を見るお父さん。
そしてニヤッと笑った。
「さては安曇君って子と何かあったんだろ?」
うっ、お父さん感が鋭い。
「なっ、何も無いよ!」
「うそつけ。顔が赤いのでバレバレだ。」
うぅぅぅぅぅぅ、恥ずかしい。
「止めはしないぞ。」
「・・・え?」
「お前が好きになった奴のことだ。俺がとやかく言う資格は無い。お前が好きになった人なら、大事にしてあげなさい。」
お父さん・・・。