【完】恋の授業を始めます。
俺は今宵をデートに誘うべく、今宵のクラスまで行った。
すると廊下で、今宵の姿を見つけた。
でも今宵の目の前にいたのは、一人の男だった。
あれって、俺らの学年(二学年)で三番目に人気の高橋だっけ?
何で今宵と高橋が一緒にいるんだ?
「俺、高槻さんのことが好きで、俺と付き合ってくんない?」
は!?告白!?
今宵、いつからそんなモテるようになったんだ!?
「ごめんなさい!私お付き合いしてる人がいるので、その、付き合うとか出来ません。」
良かった、ちゃんと断ってくれた。
俺は、ホット胸を撫で下ろした。
「そっか。じゃぁ、俺と友達になってくれる?」
「いいですよ。」
ムカつく。
他の男の前で、可愛い笑顔見せんなよ。
俺は軽く舌打ちをした。
腹が立った俺は、今宵の腕をグイッと引っ張った。
「悪いけどこいつ、俺と付き合ってるから。」
「え!安曇!?」
高橋は目を丸くして驚いていた。
「け、賢人君!?」
「今宵、ちょっとこっち来て。」
高橋と周囲の生徒も目を丸くしていたが、今の俺にはそんなこと考えて無かった。
俺は今宵の腕をとり、普段使われてない教室に入った。