【完】恋の授業を始めます。
保健室に着くと私をソファーにゆっくりと下ろしてくれた。
「怪我の手当てするから、ちょっと待ってて。」
「う、うん。」
先生も生徒も居なくて、今保健室には私と賢人君しかいない。
何か、緊張する。
「湿布貼るから、足見せて。」
「うん。」
靴下を脱いで、痛いとこを賢人君に見せた。
「結構腫れてるな。ガーゼも巻いといた方が良いな。」
賢人君が手慣れた手つきで手当てをする。
「ほんとドジだよねぇ。コケるなんて。」
そう笑うと、賢人君が手当てをしながら真面目な声で言った。
「女子に足かけられたんだろ?」
うそ、見られてた!?
「女子のバスケ見たらそれが見えて、急いで走って来た。」
「そう・・・だったんだ。」
だめだなぁ私、賢人君を心配させるなんて。