【完】恋の授業を始めます。
「ほら、早く。」
うぅ、しょうがない。
私は賢人君の手を絡めて、ぎゅっと握った。
クスッと笑った賢人君は耳元で囁いた。
「よく出来ました。」
耳が一気に赤くなる。
もう、耳元で囁かないで!
「あ、今宵、あれ!」
賢人君が指を指した先を見ると、ウェディングドレスなどが売ってるお店があった。
見に行くと、ガラスの窓から見えるウェディングドレスはとても綺麗だった。
「綺麗~。」
「だな。」
隣でウェディングドレスを見る賢人君を眺めた。
いつかこんなドレスを着て・・・
「いつかこんなドレス着て、賢人君と歩きたいなぁ。」
ハッとすると、隣にいた賢人君は目を見開いてこっちを見ている。
私、何大胆なこと・・・!
一気に顔が真っ赤になる。
「今宵。それ、プロポーズ?」
「ち、ちがっ・・・!」
「え?違うの?」