【完】恋の授業を始めます。
お風呂は温かくて、冷たかった体も一気に温かくなった。
それにしても、賢人君のお母さん、綺麗だったなぁ。
笑顔も何処と無く賢人君に似てたし、さすが親子。
私は髪を洗おうとお風呂場にあったシャンプーとリンスとボディソープを拝借した。
すいません、お借りします。
シャンプーをワンプッシュすると、優しくて甘い香りがした。
この匂い、賢人君からする匂いと一緒だ。
抱きしめられてる時に感じる優しくて甘い香り。
って、私何考えてんの!?気持ち悪っ!
髪と体を洗った後、借りた服を着て、ドライヤーで髪を乾かした。
「あら、もう上がったの?」
「はい。お風呂ありがとうございました。」
「温まったなら、良かったわ。じゃあ賢人、次入ってらっしゃい。」
「・・・うん。」
あれ?何か賢人君ぎこちないな。
どうしたんだろ?