【完】恋の授業を始めます。
放課後は担任の先生に、転校のことを伝えた。
「そうか。じゃあそのことについては、明日の
SHRでみんなに伝えておこう。」
「はい、よろしくお願いします。」
大好きな友達と、彼女と、学校から離れるのはすごく辛い。
でも、過去は変えられないから、今ある道を歩いていくしかない。
俺は職員室を出て、図書室に向かった。
今日も勉強会。
明日がテストだから、これがラストスパート。
そして、こうして今宵と勉強をするのも、残り少ない。
図書室の扉をガチャっと開け、中に入った。
「あ、賢人君、今日早いね。」
いや、今宵の方が早いじゃん。