【完】恋の授業を始めます。
そしてテストが終わり、テストの結果が貼り出された。
だが私はその結果に目を見張った。
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一位 高槻今宵 600点
二位 安曇賢人 592点
三位 賀里弁太郎 590点
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今まで一番後ろに載ってた賢人君の名が、今回は、二位の場所にあった。
「今宵の教え方良かったから、いつもより自信あったんだよね~。」
全部の教科で、たった8点しか間違ってない!?
私の教え方で、こんな良い点とれるもん!?
「賢人君、すごいね。」
「・・・ありえない。」
隣で賀里弁君が呟いていた。
「僕より下だった安曇が、僕を抜くなんて。」
そうとう、ショックだったんだろうな。
いつもは私の次が賀里弁だったからな。
「賀里弁君。」
私は、賀里弁君に近づき、声をかけた。
「高槻さん。何ですか?僕を笑いに来たんですか?」
「違うよ。良かったら、テストの復習、一緒にしない?」
「復習・・・?」
私はニッコリ笑って、話を続けた。
「うん。賢人君とやるんだけど、良かったら、賀里弁君もどう?」
すると賀里弁君は困ったような顔をしてしまった。