【完】恋の授業を始めます。
「あ、今宵!こっちこっち!」
カフェに着くと、恵奈が手を振ってるのに気づき、恵奈がいる席へ向かった。
「今宵、仕事大丈夫?」
「うん、一段落下からご飯でも食べようかと思って。」
私はサンドウィッチとコーヒーを頼み、メニューが来るまで恵奈と喋っていた。
「どう?会社の方は?」
「うん、仕事にはもう慣れたかな?」
うちの会社の社員は結構多いし、まとめるのも大変だけど、成功した時の達成感は大きいから、この仕事は嫌いじゃない。
「安曇君とは?連絡とり合ってるの?」
「うん。メールは毎日してるし、電話もたまにしてる。」
返信もくれるし、電話だって、話してて楽しい。
けど・・・。
やっぱり顔が見たい。
優しく抱き締めてほしい。
私の名前を呼ぶ声が聞きたい。
あの別れ際に、賢人君の言ってた言葉が、頭から離れない。
『再会したら言いたいことがあるから、それまで俺のこと待ってて。』
言いたいことって何だろう?
あの日からずっと考えてるけど、全然分からない。
電話でも言ったけど、『会うまで内緒。』って言われたし。
うぅぅぅ~~~~。気になるよぉぉぉ!