【完】恋の授業を始めます。
Lesson3 あの日の記憶【賢人side】
やっちまった・・・まさか風邪ひくなんて。
「傘どうしたの?」
「友達に貸した。」
「もう、天気予報見れば良かったのに。」
母親が隣で説教中。
頭ガンガンする。
「買い物行ってくるわね。」
「ん〜。」
扉が閉まるのを聞くと、深くため息をした。
バカは風邪ひかないとか、嘘だな。
「高槻さん、帰ったかな。」
だよな、学校休んだって知れば、帰るだろ。
そう考えてから、目を閉じて眠った。
夢の中には、面影ある光景。