【完】恋の授業を始めます。
【side朔夜】


「ふぅ〜やっと終わった。」


委員会の仕事で遅くまで残っていた俺は仕事を終わらせ、教室を出た。


「速く帰って飯作んねぇと。」


俺の家は両親が共働きなため、家事は子供の俺と恵奈がやる。


恵奈は痩せてるのに、大食いだから普通の倍は作んないといけない。


「ったく、あいつもいつか嫁入りすんだから飯くらい作れるようになれよ。」

そうやってグチってると、図書室からバタンと大きな音がきこえた。


目をやると、見覚えのある女子が図書室から出てきた。


あれって……高槻さん?







< 56 / 284 >

この作品をシェア

pagetop