【完】恋の授業を始めます。
二章 ライバル出現
Lesson5 守りたい
話を終え、公園を出ると、日はすっかり落ちていた。
「ごめん、話長くなって。」
「ううん。この時間は親帰って来てないから、大丈夫。」
「そっか。」「あ、もうここでいいよ。」
やっぱ話して正解だったな。
「家まで送る?」
「いい。今日はありがとう。」
「賢人からは、俺からも言っとくよ。」
「あはは。イイって、暁君と話せて胸が軽くなった。」
それを見てさっきみたいに、心臓がドキンと高鳴る。
これって…まさか…。
「またね、暁君!」
笑う彼女を見ながら、手を振って別れた。
高槻さんの姿が消えた途端、しゃがみ込む。
「何なんだよ、コレ…。」
手を当てると、ものすごいスピードで心臓が音を立ててる。
「嘘だろ、おい。」
顔が赤い、心臓の鼓動が速い。これに思いつくものといったら1つしかない。
俺は高槻さんに、恋してしまった…。