【完】恋の授業を始めます。
ーーーーーーーーーー……………放課後



「はぁー、来ちやった。」


目の前には図書室の扉。


今日は…来てるかな。


「……よし!」


ゆっくりドアを開け、中に入る。


だが、安曇君はまだ来てなかったみたいだ。


よ…良かった!


「あの…高槻さん。」



ホッとしてると、後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。


「安曇…君…。」


「昨日は…本当…ごめん。」


その声は、寂しそうで今にも泣いてしまうんじゃないかってくらいだった。


「俺、昨日はどうかしてて、高槻さん怖がらせちゃって。」


「……安曇君。」


「本当、馬鹿だよね。俺みたいな男、高槻さんが好きになるはずないのに……。自意識過剰もいいとこだよ。」



その目を見てると、胸がはち切れそうなくらい痛かった。


「私も、ごめん。叩いちゃったりして。」










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