【完】恋の授業を始めます。
「その・・・高槻さんじゃなくて、呼び捨てで呼んでほしい。」


しばらく目が点になる。


「・・・・・・」


「だ、ダメかな?」


「ダメじゃないけど、そんなんでいいの?」


「うん!それがいいんだ。」


そう笑う顔は嘘とかなくて、好きになりそうなくらいだった。


「分かった。高槻でいい?」


「うん!」


嬉しそうだな。何か少し安心した。


それを見て、俺は少し笑った。


「じゃあ、ここで。」


「おう、またな。」


高槻さ…高槻と別れた後、俺は珍しく鼻歌をして家に帰った。


高槻と出会って、前より楽しい毎日を送れてる。こんな風になれたのも、あいつのお陰だな。






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