甘い恋の賞味期限
優しさのコーンスープ
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翌日、千世のスマホにメールが届いた。差出人は、千紘。
「元気になった、って……」
どうやら、退院もしたようだ。今はマンションで、大人しくしていることだろう。
「…………」
元気になったのはいいのだが、メールの内容が引っかかる。
【こんど、うちにしょうたいするぞ!】
うちーーそれは、即ち専務のお宅と言うことだ。千紘には悪いが、専務のお宅にお邪魔したくはない。
でも、千紘に他意はないのだ。友達を自分の家に招待したい、その一心。
「千世ちゃん、何してるの? ずっとスマホ見て」
「例のプリン男?」
愛菜と心晴の登場に、千世はスマホをポケットに仕舞う。既に昼食は食べ終えており、後は昼休みが終わるまでゆっくりするだけだ。
「はい、あんたの分のお茶」
「ありがと」
ペットボトルのお茶を受け取り、フタを開ける。
その瞬間、総務部の先輩、聡太が千世を見つけて駆け寄ってきた。
「よかった、ここにいて」
「どうかしたんですか?」
なんだか、急いでいるように見える。
「槙村さん、呼び出されたんだよ。専務に」
「…………」
千世の表情が険しくなる。
こんなにも早く、面倒事が舞い込むとは。
翌日、千世のスマホにメールが届いた。差出人は、千紘。
「元気になった、って……」
どうやら、退院もしたようだ。今はマンションで、大人しくしていることだろう。
「…………」
元気になったのはいいのだが、メールの内容が引っかかる。
【こんど、うちにしょうたいするぞ!】
うちーーそれは、即ち専務のお宅と言うことだ。千紘には悪いが、専務のお宅にお邪魔したくはない。
でも、千紘に他意はないのだ。友達を自分の家に招待したい、その一心。
「千世ちゃん、何してるの? ずっとスマホ見て」
「例のプリン男?」
愛菜と心晴の登場に、千世はスマホをポケットに仕舞う。既に昼食は食べ終えており、後は昼休みが終わるまでゆっくりするだけだ。
「はい、あんたの分のお茶」
「ありがと」
ペットボトルのお茶を受け取り、フタを開ける。
その瞬間、総務部の先輩、聡太が千世を見つけて駆け寄ってきた。
「よかった、ここにいて」
「どうかしたんですか?」
なんだか、急いでいるように見える。
「槙村さん、呼び出されたんだよ。専務に」
「…………」
千世の表情が険しくなる。
こんなにも早く、面倒事が舞い込むとは。