俺から離れるの禁止。
誓い
「原野?松田?」
今、俺は、廊下で1人、突っ立っている。
「は?意味わかんねぇ…」
放課後は、俺と帰るんだよな?
というか、原野の様子がおかしかった。
なんとなく、教室に行ってみようと思った。
まさか、教室に2人がいるとは知らずに…
ガラッ
原野のクラスの教室を開けると。
そこには
「まっ…、松田?」
松田と原野が、2人きり。
しかも
「お前、何やってんだよ」
2人の顔が近ぇんだけど。
「ひ、広瀬くん!」
松田がこっちを向いている隙に、俺の方へ駆け寄る原野。
泣きそうじゃん…
「原野…ごめん」
俺、全然状況読めなかった
こんなことになっているなんて…
「広瀬。原野との話、まだ終わってないんだけど」
はぁ?
「お前が原野と話す権利なんてねぇから。」
「広瀬が原野の権利決めることねぇじゃん」
ふっ
笑わせんじゃねぇよ
「何言ってんだよ?
こいつ、俺のだから」
「…っ!」