俺から離れるの禁止。



広瀬くんが口を開く。

「なんか、俺たちこうやってゆっくりすんの久しぶりな気する」


「うん…私もそう思う」



最近、広瀬くんとよりも、松田くんといる方が多かった気がする。


隣には、いつも、

松田くんと美織と、たまに松田くんの友達


広瀬くんとは、

クラス離れたら

こんなにも、会えなくなるんだ

って寂しかった


…ん?

まてよ?


「クラス離れても…違う学校じゃないし…」

独り言をぶつぶつ言う私を見て

「ん?なんて?」

また私の顔をのぞき込む広瀬くん


私はそんなのおかまいなしで、

ひらめいた!と言わんばかりに


「そうだよ!昼休みとか、一緒にごはん食べようよ!」

会いたくなったら、会いに行けばいいんだ

なんだ。最初っからこうしてればよかったんだ。


「そうだな。じゃ、屋上で、原野の手作り弁当食べたい。」

あ、でも、と広瀬くんは付け足す

「弁当じゃなくてもいいかなー」

とか言うから


「え?じゃあ何食べるの?」

と思わず聞くと

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