俺から離れるの禁止。
「ん、原野が食べたい」
! ! !
「なっ…!!!わ、私、おいしくないし!」
“開いた口がふさがらない”とはこういうことかと、改めて実感した。
「おいしそー、肉とか詰まってそうで」
…はぃ!?
ばしっ!と、無言で彼の肩を叩く。
「痛い痛い。ごめんって」
「もぉー…」
「あ、でもな、原野が食べたいってのはほんと」
彼は少し笑って
私にキスをした
「ひ、広瀬くん!」
びっくりして、声が裏返った
い、いきなりすぎるってば
急な展開に、心臓が鳴り止みそうにない。
むしろ、心拍数はあがる一方で。
さっきから広瀬くんに聞こえてないか、また違う意味でドキドキする私。
だけど
このドキドキがもっと続きますように。
ずっと広瀬くんといられますように。
そう思った。