俺様と双子達２
涙を我慢しても流れてしまいそう…。



「蒼斗、目につかないようにオーナーの部屋使ってイイぞ。」

「ありがと疾風君。英梨、行くぞ。」



訳がわからないあたしはただ蒼君の後を着いていった。



一つの部屋の前で立ち止まると、何の躊躇もなく蒼君はその中に入った。



「すげぇ久しぶり。」



そう言って蒼君は真っ赤なソファに座った。



いろいろな書類が乗ってる机の上には寧音さんと双子チャン達の写真が飾られてる。



日向さんの部屋だ…。



「お前って俺をどう見てるわけ？」

「どうって…。」

「俺はお前が好きって言う奴がいたくらいじゃ何も動じない。でもそれを言われないで何も知らないままのんきにしてんのがイヤなだけ。」

「ごめんなさい…。」

「英梨は俺から離れて行かねぇと思ってるし、俺だって他の奴に負ける気なんてしねぇからな。」



そっか…。



蒼君は自身があるんだね…。



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表紙・目次

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