俺様と双子達2
どうしても止まらない異様なドキドキ…。



ドアが開けられない俺…。



「ムリ!!開けらんない!!」

「隼人嫌い。ダサい。もうチュウしてやんない。」

「莉里のバカ!!バカ莉里!!」



莉里がいれば心強いのに…。



だって莉里は俺の家族だし…。



「私より莉里チャンの方がお姉さんみたい。行こう、隼人君。」



姉にそう言われて行かなきゃいけなくなった訳で…。



ゆっくりとドアを開けた。



夕方の病室は薄暗くて少し赤い光が差し込んでた。



「ママ、起きて。」



みらいさんがそう言うと小さい影がゆっくり起き上がった。



俺を見て目を丸くしてる母親と思われる女性…。



「はや…と………。」



溢れた涙と共にか細い声が聞こえた。



どうしようとか考えるヒマもなく、俺は無意識に母親の手を握ってた。



「ごめんな…さい…。」



なんて返せばいいかわかんないよ…。



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