俺様と双子達2
その後もただ『ごめんなさい』を繰り返す母親…。



「俺は…。恨んでないよ。」

「え?」

「俺を産んでくれたから大事な人にも出会えたし…。うん、恨んでない。」

「でも…。本当に申し訳ない事をしたのよ…。」

「俺はこうして生きてるし…。たまに道を逸れたりしたけど…俺、今幸せだから。」

「ごめんなさいごめんなさい…。」



その涙は俺を思っててくれた証拠だ…。



そばにいなかったけど…。



俺はこの人にどこかで愛されてた。



そう思うくらいいいよね?



今まで頑張ったから…。



「名前教えてよ。」

「私!?まな…。」

「まな…。みらいさんに似てる。俺のお母さんは美人だったんだね。」

「そう思ってくれるの?母親だと…。」

「俺を産んだのはまなママでしょ?」

「隼人…。」



親がいない事を恨んだ事も後ろめたくなった事もあった。



でも俺を産んだ母親は今こうして俺の目の前で涙を流してる。




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