俺様と双子達2
それからも眠れないのに寝たふりを続けた。



優しくしたいのに出来ない…。



寝てる俺の手をそっと握ってきた美羽…。



申し訳ないけど…。



俺って素直じゃねぇし。



美羽が自分から言ってくれない事と、ケンジに言われた事がグルグル頭の中を回ってる。



美羽はやんない。



俺の美羽だ。



「悠陽、着いたよ。」

「早いな。」

「寝てたからでしょ。」

「だな。」



なんともぎこちない会話…。



美羽とこんなに気まずくなったのは初めてだ。



「皆降りちゃうよ?」

「いい。」

「悠陽?」

「なぁ…。美羽は…ケンジが好き?」



聞きたくもないのに口が勝手に喋った。



好きと言われても困る…。



「悠陽が好き…。」

「そう…。じゃあなんで隠すんだよ。」

「えっ!?」



もう言ってくれ…。



頼むから…。



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