俺様と双子達2
目の前に立ってる隼人にぶつかった莉里…。



何で!?



「俺のイジメんなよ千夏。」



そういって顔をギュッと隼人の胸に押し付けられた。



隼人の匂い…。



「俺は莉里だけしか好きになれない。」

「そんな事ない。」

「莉里がいないと俺死んじゃうから。」



そうなの!?



そんなに莉里が好きなんだ…。



「なんでその子なの!?」

「暖かいから。莉里の全部が俺のツボ。俺、本気で莉里が好きなんだ。」

「じゃあ…。あたしはどうすればいいの?」

「それは…わかんないけど…。俺を追い掛けんのはもうやめて。千夏が傷付くだけだから。」



隼人…。



でも何か苦しい…。



「隼人っ!!死ぬ!!」

「あっ、ごめん!!」

「莉里…。先に行くからカギちょうだい?」

「うん…。すぐ行くから待ってて。悠陽君達も一緒に帰るってさ。」



隼人から車のカギをもらって二人に背を向けた。



隼人を信じるんだもん。



< 227 / 1,439 >

この作品をシェア

pagetop