秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
次の日の朝。
私は早起きをしてお兄ちゃんと私の弁当を作った。
昨日は寝坊しちゃって作れなかったけど、今日はちゃんと作った。
お兄ちゃんも起きてきて、用意をすると私の作った弁当を持って仕事に行った。
私も用意を済ませると、家を出て学校に向かった。
学校に着くとちょうど莉奈も教室に入ってきた。
「おはよ!今日は寝坊しなかったみたいね?」
「昨日みたいに居残りは嫌だしね…」
本当に昨日はついていなかった。
色々ありすぎて思い出すと怖くなる。
生徒会長も怖かったけど不良に絡まれた時はもう終わりだ…そう思ったもん。
「サツキ?何か顔色が悪いよ?」
「そう?大丈夫だよ?」
「ならいいけど体調が悪かったら言ってね?」
「うん、ありがとう。」
莉奈には昨日の事は言わなかった。
言ったら心配するだろうしそれに…生徒会長の秘密もバレてしまうし、言うなと言われてるから約束は守らなきゃいけない。
楽しくなるはずだった高校生活。
少し危ない予感がする…。
私はどうにか授業を受けて学校が終わると、莉奈と別れて図書室に向った。
私は生徒会長から連絡がくるまで数学の授業で先生が宿題としてプリントを貰ってるからそれをする事にした。
だけど数学が苦手な私は、一問しか書けずに後は分からず手が進まなかった。