秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
教室に着いて自分の席に座り暫くすると莉奈が教室に入ってきた。
「おはよう莉奈」
「おはようサツキ!」
莉奈は私の席の後ろだから席に座り、私は莉奈の方を向いた。
「てか、何かいい事でもあった?
教室に入った時にニヤニヤしてて気持ち悪かったけど。」
気持ち悪かったって…莉奈は相変わらず口が悪いな。
まぁ莉奈だから許せるけど…。
「ニヤニヤなんてしてた?普通だけどな。」
「てかこの週末に何かあったんじゃないの?
隠さずに白状しなさい!」
確かに週末は色々ありすぎて、どちらかと言うとニヤニヤどころか大変だった。
「話しならお昼休みにゆっくり話すよ。
もう少しで授業が始まるし、短時間で話せる内容でもないから。」
「へぇ〜それは楽しみだね!その前にテストも返ってくるからまずはそっちがサツキは心配だね?」
「テストの存在なんてすっかり忘れてたよ。」
こうちゃんに告白されたり、こうちゃんと誠が何かピリピリしちゃってて空気は重かったし。
テストを受けた事すら忘れてたよ。
それに…昨日は誠にキスされちゃったし。
思い出すだけで恥ずかしくなる。
「サツキ…暗い顔をしたかと思えば顔を真っ赤にしたりたし、テストの事を忘れるくらいの出来事があったみたいね。
その前にテストがある事も忘れてたくらいだしもう少ししっかりしなきゃね?」
「う、うっ…」
た、確かに莉奈の言うとおりだ。
そしてチャイムが鳴り、ホームルームが終わると、莉奈が言ったようにテストが戻ってきた。
誠に教えてもらったおかげでテストの点数は良かった。
まだ数学は返ってきてないから不安ではあるけど、またテスト前は誠に教えてもらおうかな。