秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
「じゃーん!頑張ったでしょ?」
私は誠にドヤ顔で言った。
三枚返って来たテストは全て八十点以上だった。
「良く頑張ったな!」
そう言った誠は私の頭を撫でた。
何だか照れくさくなり私は誠のテストの結果を聞いてみた。
「ねぇ、誠はテストはどうだったの?」
「いつもとかわんねぇ!」
「いつもって?」
「全部百点だ!」
「ひゃ、百点!?嘘でしょ!?
百点なんて小学生の時しか取ったことないよ。やっぱ誠は凄いな!
いつか私も百点を取ってみたい。」
「じゃあ苦手な数学で百点を取れるように俺がサツキの頭に叩き込んでやるよ!」
誠は笑いながら言った。
イヤイヤ!それは無理だと思う。
「私には絶対に数学で百点は無理だよ!」
「そうか?サツキなら叩き込んだらいけると思うけどな?まぁ百点だからいいとかじゃなくて、公式さえ覚えたらちゃんと解けるしサツキならちゃんと覚えられるだろ!」
「そうかな?」
「ああ!それからサツキ、弁当ありがとな!」
「う、うん」
誠は私に食べた弁当箱の入った袋を私に手渡した。
「さっ、帰るか!」
私は頷いて、誠といつものように学校を出ると圭介くんの家に向った。