秘密の放課後〜彼には裏の顔がある〜
「そうだったのか…俺らのチームにまだ被害はあれから出てないけど、他のチームが狂連の奴らに潰された。
それに強制的に狂連のチームに入らされたらしい。」
「マジか!てか狂連を仕切ってる総長は何を考えてんだ…圭介、無理はすんなよ?」
「ああ!あんな奴らにヤラれる俺じゃねぇし!誠も何かあったらすぐに連絡しろよ?」
「ああ!」
暫く話した後に私は誠にバイクで家まで送ってもらった。
「送ってくれてありがとう!」
「ああ!」
誠と玄関の前に居たらこうちゃんが私の家にやってきた。
「サツキ!」
「こうちゃん…」
昨夜の事があって気まずかった。
「昨日の事だけど、サツキの気持ちも考えないで俺の感情をぶつけて悪かった…」
「こうちゃん…」
「でも俺の気持ちは変わらないから!」
そう言うとこうちゃんは何処かへ行ってしまった。
こうちゃんの気持ちが伝わって胸が苦しくなった。
「お前達に何があったかは知らないけど…
だけど俺も譲れないから!
じゃあ明日は車でくるから早く起きろよ?」
「うん…」
そう言って誠も帰ってしまった。
私は家に入り、夕食の準備をしながらこうちゃんの事や誠の事を考えていた。
二人とちゃんと向き合ってみて自分の気持ちをハッキリさせないとダメだよね。
誠と一緒に居るとドキドキもするけどこれが恋なのかはわからないし、誠も私をどう思ってるのかもわからない。
それにこうちゃんを男の人として見る事ができるんだろうか…。
私は頭を抱えていた。